読谷村史編集室は22日、沖縄の日本復帰運動や戦後教育の象徴的な場面などを含む写真資料がインターネット上で閲覧できる「沖縄戦後教育史・復帰関連資料」の写真データベースの公開を開始した。写真は、県教職員組合(沖教組)から2013年に譲り受けた資料で、1964年から2000年までに撮影された1万3145点。クラウドファンディングで支援を募り、写真やフィルムの電子化に取り組んだ。同村は、戦後史の学習や調査・研究などを含め、幅広く活用を呼び掛けている。
データベースには、復帰闘争や全軍労スト、教公2法阻止に向けた運動、毒ガス移送などの政治社会史や、沖縄教職員会の活動などの写真がある。瀬長亀次郎氏や屋良朝苗氏ら戦後を代表する政治家らの活動も記録されている。
電子化やデータベースの作成に協力した九州大学大学院博士後期課程の村岡敬明さん(政治学)は「研究者も一般の方も、戦後史について勉強したい、知りたい方が広く活用できればと思う」と語った。
読谷村史編集室が所蔵する「沖縄戦後教育史・復帰関連資料」の写真データベースのアドレスはhttp://photo.yomitan-sengoshi.jp/category/photo/
写真の使用申請などについての問い合わせは読谷村史編集室(電話)098(958)2142。