会員不足で一度閉じた青年会… 再結成し22年ぶりに全島エイサーの大舞台へ


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22年ぶりに出場し、力強く舞う沖縄市の美里青年会

 沖縄市青年まつりのトップバッターを飾ったのは22年ぶりに出場した美里青年会。会員不足から1度は活動を閉じた同青年会だったが2011年に再結成し、地域の支えを糧にパワーアップして帰ってきた。「最高にうれしいです」。メンバーたちからは笑顔がはじけた。

 「イヤーサッサ」の掛け声とともにゆったりとしたテンポで入場。「眠れる獅子が目を覚ましました。約四半世紀ぶりの出場です」との場内アナウンスが流れると、会場からは温かい拍手が鳴り響いた。

 演目は「美里小唄」や「美里スーマチ」など地域色を前面に打ち出した。農業が盛んだった同地区の特色を生かし、腰を低く下げて太鼓を振り回し、稲刈りを模すなど、独特の振りで会場を沸かせた。

 美里青年会会長の安富祖出さん(23)は「再結成したころは、地域となじめず大変だったと聞いた。今は地域の行事に積極的に参加して徐々に認められるようになった」と振り返る。現在は約20人のメンバーで活動している。「今後はもっとメンバーを増やし、いずれは最終日の本祭に出場したい」と力強く語った。