宜野湾市内業者 優先利用前向き 琉大病院移転、西田学長


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琉球大学の西田睦学長(右から2人目)と大屋祐輔理事・副学長(右端)に要請書を手渡す福里清孝市商工会会長(左端)と松川正則市長=26日、西原町の琉球大学

 【宜野湾】宜野湾市西普天間地区返還地整備に伴う市内商工業者優先利用期成会の筆頭代表・福里清孝市商工会会長と松川正則宜野湾市長は26日、西原町の琉球大学に西田睦学長を訪ね、同大学医学部・付属病院の西普天間地区への移転に伴う整備で市内事業者を優先利用するよう要請した。これに対し西田学長は「できるだけ協力したい」と前向きな姿勢を示した。

 同大の教授の試算によると、病院ができると年間500億円近い経済効果があるという。同大医学部・付属病院の職員は約3千人おり、年間数千人の患者が見込まれるとしている。

 要請書は(1)工事で市内の建設関連事業者を積極的に使用する発注条件にする(2)工事現場の飲食販売許諾について市内事業者を要件とする(3)移転完了後も市内事業者の受注機会の確保に努める―ことなどを求めている。期成会と市長は今後、上京して政府関係機関に要請することも予定している。