沖縄予算3190億円要求へ 3年連続同額 県が求めた3500億を大幅に下回る


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 【東京】政府は2020年度の沖縄関係予算の概算要求を約3190億円とする方向で最終調整している。県が求めた3500億円を大幅に下回る見込みだ。19年度当初予算比では180億円の増額要求となるが、概算要求で比べると18年度、19年度と同額となる見通し。27日に開かれる自民党の沖縄振興調査会で報告される。

 事業別に見ると、ソフト交付金を補完する目的で本年度に新たに設けられた「沖縄振興特定事業推進費」(予算額30億円)は、大幅な増額要求となる見込み。政府の経済財政指針「骨太方針」に盛り込まれ、宮腰光寛沖縄担当相も力を入れる琉球泡盛の振興に向けた予算も増額される。沖縄でのテレワークの推進を目指し、既存施設の改修などに充てられる新たな事業も立ち上げる方向だ。

 沖縄型特定免税店制度など来年で期限を迎える税制は、2年間の延長を要望する方向だ。

 沖縄関係予算の概算要求を巡っては、18年度、19年度は概算要求を3190億円とした一方、年末に取りまとめる予算案はいずれも3010億円で決着した。