沖縄7月入域客最多96万3600人 前年比9%増 韓国客4.8%減3.9万人


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 米倉 外昭

 沖縄県文化観光スポーツ部は27日、沖縄県の7月の入域観光客数が前年同月比9・0%(7万9500人)増の96万3600人となり、7月としての過去最高を更新したと発表した。10カ月連続で前年同月を上回った。一方で、訪日旅行のキャンセルが相次いでいる韓国からの旅行者は同4・8%減の3万9700人となった。

 韓国人客の減少は6カ月連続で、単月で4万人を下回るのは2017年3月以来。今年に入って韓国では中国やベトナムに旅行需要が向かい、沖縄への旅行者は前年の実績を下回って推移していた。これに加えて7月は団体旅行のキャンセルが含まれるなど、日韓関係の悪化に伴う訪日自粛の影響が見られた。

 県文化観光スポーツ部の新垣健一部長は「韓国客が増える秋から冬まで現状が続けば(今後も)影響が出るだろう。動向を注視する必要がある」と話した。

 7月は全国高校総体の開催や航空路線の拡充を受け、国内客が前年同月比11・4%増の66万800人と好調だった。外国客は15万トン級クルーズの寄港回数の増加があり、同4・1%増の30万2800人となった。

 夏休みシーズンの旅行商品の売れ行きなどから県は8月の数字も好調に推移すると見込んでいるが、日韓関係や香港デモによる影響も懸念している。