米軍廃棄物の除去は「適切」 北部訓練場 国説明に市民疑問


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 【東京】東村高江のヘリパッド建設などに反対する「島ぐるみ会議東」のメンバーは28日、国会内で防衛省や外務省、環境省に対し、米軍北部訓練場の返還跡地から米軍廃棄物が相次いで見つかっていることなどについてただした。返還に伴い不発弾などを取り除く支障除去について、防衛省の担当者は、希少植物の保護を理由に地中を掘り起こす作業を十分に実施していないことに触れつつ「適切に終了している」と説明した。

 チョウ類研究者の宮城秋乃さんも出席し、実際に返還跡地から多くの米軍廃棄物やごみを見つけたことを報告し、支障除去を終えたとする防衛省の説明を疑問視した。防衛省の担当者は「希少な動植物があるということで、それらを踏み荒らさず、手を加えない形で実施しているところもある」などと述べた。

 参加した県選出の国会議員や市民らは「地表さえ完全にやられておらず、何が埋まっているか分からない」などと批判した。