ブータン政府が養鶏場視察 有用微生物加えた餌で飼育 農園が草の根協力


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鶏舎で鶏の状況を視察するブータンの関係者ら=4日、みやぎ農園八重瀬農場

 【南城】養鶏・農産物加工販売のみやぎ農園(南城市、小田哲也社長)が1月からブータンで取り組んでいる、微生物を活用した養鶏業拡大事業の一環で4日、ブータンの農林省関係者らがみやぎ農園の養鶏場などを視察した。

 みやぎ農園は、有用微生物を加えた独自配合の飼料を餌に平飼いで養鶏している。1月から国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業として3年間、微生物養鶏のパイロット鶏舎の設置・運用、養鶏農家の支援体制の構築などに取り組む。生産性を上げて農家の所得向上につなげることが目的。すでに若手農家2人を現地スタッフとして採用しており、養鶏農家の現状調査を進めている。

 4日から8日までの日程で実施された今回の視察では、みやぎ農園の養鶏場だけでなく、うるま市にある産地直売店や浦添市の飼料会社なども回った。小田社長は「ブータンの『美しい村づくり』の理念に共感している。現地の技術や生産性の向上などに貢献できるよう取り組みたい」と話した。