「飛行訓練の自粛を」 米軍機窓落下で松川宜野湾市長 沖縄防衛局に申し入れ


この記事を書いた人 問山栄恵
宜野湾市の松川正則市長(中央)に頭を下げる沖縄防衛局の村井勝企画部長(左)=30日午前、同市役所

  【宜野湾】米軍普天間飛行場所属の輸送機CH53Eヘリコプターが沖縄本島沖に窓を落下させたことを受け、普天間飛行場がある宜野湾市の松川正則市長は30日午前、説明のために市役所を訪れた沖縄防衛局の村井勝企画部長に対し、原因究明と再発防止を求めた上で「飛行は訓練を含め自粛してもらいたい」と強く申し入れた。
  
  村井企画部長は、市に落下の概要や米側からの連絡について説明。米軍に対して点検整備や安全管理の徹底、再発防止、速やかな情報提供を求めているとした。
  
  発生2日後に市へ連絡したことについて、松川市長は「非常に遅い。米側は事故に対して、どういった認識なのか。軽い事故と考えているのか」と不快感をあらわにした。沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落した8月に、今回の落下事故があったことに「8月は精神的にデリケートな月で、市民の不安も多い」と指摘した。
  
  面談後、松川市長は米軍機によるトラブルが相次いでいることに「遺憾で、非常に怒りを禁じ得ない」と強調した。
 【琉球新報電子版】