アーケード再整備は困難 那覇・市場中央通り 設置基準厳しく


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 第一牧志公設市場の建て替えに伴い那覇市が撤去する「市場中央通り第1アーケード」について関係事業者が再整備を計画している件で、那覇市が2019年度内に策定を予定しているアーケードの設置基準では再整備が厳しい見通しであることが分かった。

 市が参考にしている国の基準は、50メートルごとに避難に利用できる道路があることなどを求めている。市は安全面に関しては国と同レベルの基準にする予定で、市場中央通り第1アーケードが基準を満たすことは厳しい見通しだ。

 関係事業者らでつくる「市場中央通りアーケード協議会」は29日、市と市議会に「老朽化の進むアーケードの改善に向けた取り組みを確実に進めるため、那覇市の現状に適した実効性のある設置基準にすること」を求める陳情書を提出した。

 市建築指導課は取材に対し「設置基準はアーケードを訪れる市民の安全を確保するための基準だ」と強調した上で、市場中央通り第1アーケードの再整備は「具体的な設計案を見て判断される」とした。