島バナナのスムージー+タピオカ=「いけタピ」 島の素材から中学生が着想、商品化へ


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島の素材を使った商品の構想について発表する池間中の生徒ら=24日、宮古島市平良の池間小中学校

 【宮古島】宮古島市立池間中学校の生徒らが23、24の両日、島の将来を見据え、池間島の素材を使った商品開発を考える企画「島に仕事をつくる!」に取り組んだ。生徒らは五つのグループに分かれて池間島内で素材を探すためのフィールドワークを行い、商品開発企画会議を経て、考案した商品について発表した。

 企画は同校の総合学習の一環。池間中の生徒13人に加え、3年前から交流のある東京大学教育学部附属中等教育学校出身の高校生や大学生らも参加。それぞれのグループは探し出した島の素材から着想を得た商品を考案し、実現可能性やセールスポイント、対象とする客層などについて参加者全員の前でプレゼンテーションを行った。

 発表では野草のハマゴウを使ったタブレット、バナナの葉で作るアロマローション、ハイビスカスを使って作る化粧品など、さまざまな商品の構想が発表された。

 参加者全員へのアンケートから、印象に残った商品には島バナナのスムージーにタピオカを入れて作る「いけタピ」が選ばれた。今後「いけタピ」の商品化に向けて池間中の生徒、東大附属中出身の学生らで協力して取り組んでいくという。

 池間中1年の砂川寛大さん(12)は「2日間の交流を通して、今まで知らなかったことを知ることができた」と感想を語った。

 同2年の水田勝久さん(14)は「みんなで意見をまとめての発表は、とても達成感があって良かった。これからの島のためになればいい」と笑顔で話した。