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子どもからお年寄りまで誰でも弾ける弦楽器「琉球かれん」の癒やしの効果を学術的に裏付けようと、琉球かれんの製造や演奏指導などを担う「ヒューマンサウンド」が、琉球大教育学部の服部洋一教授とアンケートを用いた研究に取り組んでいる。琉球かれんを発明したヒューマンサウンド代表の米須清二郎さん(60)は「研究によって琉球かれんや音楽が持つ力が裏付けされ、認知されてほしい」と期待を寄せる。
琉球かれんは「障がいがあっても弾けるように」と米須さんが2003年に発明した弦楽器。弦は13本で、優しい和音を特徴とする。10年には特許を取得している。子どもや高齢者にも広がり、現在は県内に20カ所以上のサークルや教室があるという。
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演奏者や鑑賞者からは「弾きやすい」「癒やしの音色」などの感想が寄せられるという。研究責任者の新里幸子さんは「聴いている人に良い影響を与えているようだが、どんな効果があるのかエビデンス(科学的根拠)がない。その分析ができないかと考えた」と研究の狙いを話す。演奏体験者には楽器の弾きやすさを問う。
服部教授の心理臨床科学分野の研究手法を用いて2種類のアンケートを作成。演奏者と鑑賞者を対象に、演奏・鑑賞の前後の心理状態や変化を尋ねている。アンケートはことし7月から開始し、来年3月末まで。Mr.KINJOグループが研究を支援する。
アンケートはこれまでに琉球かれんの演奏会で配布した。多くの回答を得ようと、試聴用のCDやウェブページも作成。郵送によるCDかウェブ上で琉球かれんの音色を聞き、アンケートに回答することができる。
試聴用CDの申し込みはヒューマンサウンド(電話)090(7585)2868。