FC琉球、痛恨3連敗 猛追届かず、岐阜に1―2


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 サッカー明治安田J2の第30節、FC琉球は8月31日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでFC岐阜と対戦し、1―2で3連敗を喫した。2点リードされ迎えた後半は猛追を仕掛けるが、一歩届かなかった。通算成績は8勝7分け15敗、勝ち点は31のまま。暫定順位は16位から17位に一つ落とした。

 次戦は7日午後7時から、琉球の前監督、金鍾成氏が率いる鹿児島ユナイテッドFCをホームで迎え撃つ。

2失点、ささいなミス 最下位相手、勝ち点奪えず

FC琉球―FC岐阜 後半 ゴール前に詰めてシュートを放つ琉球の鳥養祐矢(右)=31日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム

 試合終了間際、1点ビハインドで迎えた後半ロスタイムのFK。上里一将がふわっと浮かしたボールに、ゴール前の琉球の選手たちは何度も合わせようとしたが、相手GKとDFの意地の守備で阻まれた。ボールをクリアされると同時に、試合終了を告げるホイッスルが鳴った。

 後半35分から猛攻を仕掛け続けた。この試合で放ったシュートは15本、CKは9本、直接FKは11本と敵陣深く何度も攻め入ったが、追加の1点が遠かった。

 小野伸二が初先発し、鋭いパスから堅守を誇る岐阜のギャップを突こうとした。しかしなかなか崩せず、自陣のささいなミスから2失点を喫した。

 後半はワントップに長身の上原慎也を置き、空中戦にも対応。徐々に攻撃の勢いは増し、鳥養祐矢やハモンらが仕掛け続け、上門知樹のミドルシュートなどで枠を捉えるが、GKの好セーブに阻まれた。

 最下位に敗れる手痛い黒星だった。次戦は暫定19位の鹿児島。下位の直接対決は1試合の結果が順位を大きく左右する。勝ち点3を得ると同時に相手の勝ち点を奪ういわゆる「シックスポイントゲーム」と呼ばれる。上里主将は「全てにおいて修正しなければならない」と語気を強めた。鳥養は「この失点癖はあと1週間で直したい。チャレンジ精神を持って臨まなければならない」と力を込めた。

 (喜屋武研伍)