宮古島市提訴 批判が相次ぐ 市民と議員意見交換


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 【宮古島】宮古島市の市民有志でつくる「市民のための市政を創造する会」は1日、9月定例会に向けた市民と市議との意見交換会を開いた。市民と野党市議が参加し、市の不法投棄ごみ事業の訴訟を巡り、市が市民を提訴する方針が示されたことを受け、市民から意見が相次いだ。

 60代男性は「市長の独裁的な面が出た動きと捉えることもできる」と批判し、「まだ関心を持っていない市民もいるので、あらためて市民全体の問題として周知していかなければならない」と訴えた。

 住民訴訟を起こした原告の1人は「寝耳に水の話だ。市が市民を訴えるというのはあまり聞いたことがないし、理屈も分からない。議員の皆さんにはしっかりと追及してもらいたい」と話した。

 島尻誠市議は「この問題が再度予算化されれば、新たな事実が判明する可能性もある」と指摘した。

 國仲昌二市議は「市民を選別するような空気が役所にあり、危惧している。議会で質疑し、きちんと市の姿勢を問いただしたい」と述べた。