JAL、那覇ー羽田間5便欠航へ JTAも36便欠航 那覇空港、旅行客で混雑  台風13号


この記事を書いた人 問山栄恵
台風13号の影響で飛行機が欠航となり、便の振り替えなど手続する旅行客が混雑する那覇空港=5日午前11時すぎ、同空港(新里圭蔵撮影)

  非常に強い台風13号の接近に伴い、日本航空(JAL)は5日、同日午後6時以降に那覇空港を発着する那覇―羽田を結ぶ5便の欠航を決めた。日本トランスオーシャン航空(JTA)は宮古、石垣空港発着の全便と、那覇空港発着便を含めた36便が欠航する。全日空(ANA)も宮古、石垣空港を発着するすべての便の欠航が決めている。沖縄の空の玄関口である那覇空港は5日午前から、台風接近で欠航となった便の振り替えなど手続きをする旅行客で混雑していた。

  沖縄電力によると、午前9時現在、宮古島市伊良部で270戸が停電している。県警は安全運転学校宮古分校の窓口業務を休止した。八重山分校に関しても台風の動きにより、窓口業務を休止するとしている。

  那覇空港の各航空会社のカウンターには便の変更や空席待ちの手続きをする利用客で長い列ができた。友人4人で観光で沖縄を訪れていた大学生の風呂橋公平さん(20)=東京都=は5日夜の便で羽田に帰る予定だったが、欠航となり空席待ちの手続きをした。風呂橋さんは「せめて大阪や名古屋まで行って、新幹線で東京に帰れたらいいけど」と心配そうな表情を浮かべた。「今晩の宿が見つかるかどうか」。こう不安そうに話すのは神奈川県から訪れている大津いずみさん(58)。昼の便で娘と久米島を訪れる予定だったが、羽田から到着した那覇空港で足止めとなった。
  仕事で北大東島に行く予定だった園田庄吾さん(31)=兵庫県=は「これから島の方々に連絡しないといけない。いつ帰れるかが一番心配だ」と困惑した様子で手続きの列に並んでいた。【琉球新報電子版】