安全確認まで飛行停止を 宜野湾市長が米軍に直接抗議 ヘリ窓落下


この記事を書いた人 問山栄恵
第3海兵遠征軍のオーウェンズ政務外交部長(大佐)への抗議後、取材に応じる松川正則宜野湾市長=6日午前、同市役所

  【宜野湾】米軍普天間飛行場所属CH53Eヘリコプターの窓が落下した件で、宜野湾市の松川正則市長は6日午前、北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧に在日米海兵隊を統括する第3海兵遠征軍のオーウェンズ政務外交部長(大佐)を訪ね、抗議した。普天間所属の全航空機を点検し安全性が確認されるまで飛行を停止するよう求める抗議要請文を手渡した。要請文はクラーディ司令官(中将)宛て。
  
  抗議後、報道陣の取材に応じた松川市長は、オーウェンズ大佐が「市民、県民に不安を与え申し訳ない」と謝罪したことを明かし、全機種の安全点検をしたとの説明を受けたという。通報が遅れたことについては「迅速に通報する体制を見直した」と答えたという。ただ、具体的な対策や事故原因などについての言及はなかった。
  
  オーウェンズ大佐は、UH1Yヘリコプターが国頭村の北部訓練場返還地に着陸したことも謝罪したという。これに対して松川市長は「そういうことがないように、しっかりしてほしい」と求めた。【琉球新報電子版】