浦工、県産だしで審査員特別賞 WASHOKUグランプリ 「琉球の誇り」料理に


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WASHOKUグランプリで浦添工業チームが作った料理

 全日本高校生WASHOKUグランプリ2019(同実行委員会主催)の決勝大会が8月7日、金沢市で開かれた。浦添工業調理科の崎山修平さん(3年)と比嘉雄也さん(同)のチーム「琉球boys」は沖縄の食材をふんだんに使った献立で審査員特別賞を受賞した。

 同グランプリは今回が初開催。全国の102チームが参加し、1次審査を勝ち抜いた8チームが決勝大会に臨んだ。決勝大会のテーマは「出汁を使った和食」。グランプリは野沢南(長野)の佐久鯉人倶楽部が受賞した。

 浦添工業の2人は決勝大会でジューシーにグルクン焼きを乗せ、だしのジュレをかけた料理とアーサ汁を作った。琉球料理の基本に、伊良部島産の宮古節やブタ、昆布、干しシイタケを使っただしでインパクトのある味に仕上げた。食器は琉球ガラス、琉球漆器を使った。

全日本高校生WASHOKUグランプリで審査員特別賞を受ける浦添工業の崎山修平さん(右)と比嘉雄也さん(左)=8月7日、金沢市(多和田裕美教諭提供)

 料理のプレゼンテーションで比嘉さんは「おじぃ、おばぁが受け継いだ文化を自分たちにも教えてくれるのが琉球の誇り。琉球舞踊や空手のように、料理でも琉球を世界に発信したい」と、献立に込めた思いを語った。

 崎山さんは「味にパンチの効いている宮古節を使いたかった。宮古節は本土では捨てられる分も使われており、えぐみと捉えられてしまうこともあるので、薬味でさっぱりできるようにした」と料理の工夫を説明。審査員特別賞を受賞したことに「2人でたくさん考えたメニューなのでうれしい」と語った。