「使用できると誤認した」 米軍、返還地着陸で回答


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国頭村安田の返還地に着陸した米軍ヘリ=4日午後3時ごろ(宮城秋乃さん提供)

 【北部】4日に米海兵隊UH1Yヘリコプターが国頭村安田の北部訓練場返還地に着陸した問題で、在沖海兵隊は5日、「現在も使用できる発着場と誤認した」と本紙取材に誤着陸を認めた。

 5日に来県した岩屋毅防衛相は玉城デニー知事と県庁で面談し、「関係自治体に速やかに情報提供し、再発防止の確実な実施を申し入れた」と説明した。

 県は6日以降、対応を検討する。

 在沖米海兵隊の本紙への回答などによると、誤着陸したのは第169海兵軽攻撃ヘリコプター中隊の所属機。在沖米海兵隊は「着陸は予防着陸や緊急着陸ではない。離陸後に予定されたルートで基地に戻った」と答えた。再発防止策として「(誤着陸を受けて)許可された発着場を確認し、明確にした」とした一方、「日米間で締結された合意の範囲内で運用を続けていく」と強調した。

 玉城知事は県庁で岩屋防衛相に対し、誤着陸について説明を求めた。岩屋防衛相は「米側に照会したところ、普天間飛行場所属のヘリ1機が誤って北部訓練場返還跡地内の旧ヘリパッドに着陸したと説明があった」と伝えた。

 沖縄防衛局は5日、「全ての隊員に対し、改めて教育を徹底し、再発防止する」との米軍の回答があったと国頭村に通知した。東村、名護市、嘉手納町、北谷町、沖縄市、宜野湾市、県にも同様の通知をした。