竹富入島料300円徴収始まる 観光客へ協力求める 環境保全に活用


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
券売機で入島料券を購入する観光客ら=1日、石垣港離島ターミナル

 【竹富島=竹富】竹富町竹富島を訪れる観光客らから任意で1人300円の入島料支払いを求める制度が1日に始まり、竹富島に渡る観光客が続々と入島料券を購入する姿が見られた。石垣島の石垣港離島ターミナルと竹富島では同日、開始セレモニーが開かれた。

 入島料は離島ターミナルと竹富港ターミナルに設置された券売機で支払う。支払われた入島料は島の景観や自然を維持・保全する活動に使われるほか、一部は土地の買い戻し運動に充てられる。

 セレモニーで西大舛高旬町長は「みんなと一緒になって日本一の竹富島をつくっていきたい。多くの方々の協力をお願いしたい」と呼び掛けた。内盛正聖竹富公民館長は「人間と自然が共存できる竹富島特有の環境づくりのために努力したい」とあいさつした。

 竹富島に渡る前に、離島ターミナルで入島料を支払った坂本亮一郎さん(38)=群馬県=は「昔ながらの島の街並みを守ってもらうことに使ってもらえれば」と話した。