東京や神奈川など首都圏を中心に114店舗を展開するスーパーマーケット「サミット」(東京都)の中島均取締役執行役員が5日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、7月17~21日に全店舗で開催した「沖縄フェア」の売り上げが前年比36・1%増の2億7705万円だったと報告した。
20年目となった今年のフェアは県産の生鮮農水産物や加工食品のほか、沖縄天ぷらなどの総菜も用意して地元の食生活に近づけるようにこだわった。
中島氏は「20年前と比べ沖縄の物流は改善した。安定した入荷が可能になった」と話し、県産食材の販売を定番化したい考えも示した。
サミットはフェアの対象商品1点の販売につき1円をサンゴ礁再生活動に寄付している。今回の寄付金額は140万円(前年比60・9%増)に上った。
フェアでは「沖縄風だし」を使った沖縄天ぷらが4千万円を売り上げて人気だった。バイヤーが沖縄の家庭を訪ねて作り方を学び、毎年改良を重ねていることなどを紹介した。