包丁の刃こぼれで給食のゴーヤーチャンプルー提供停止 沖縄市で給食に異物混入2週間で3件


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第2調理場で確認された刃先が刃こぼれした包丁(沖縄市教育委員会提供)

 沖縄市教育委員会は9日、学校給食センターが8月26日から9月5日までに市内の小中学校へ提供した給食に、金属繊維やビニール片など異物混入が3件発生していたことを公表した。児童らにけがはない。約2週間で異物混入が相次いだことに、比嘉良憲教育長は「市民や児童生徒にご不安とご迷惑をおかけした。安心安全な給食の提供に取り組む」と謝罪した。

 市によると、8月26日に第2調理場で作業をしていた調理員が、包丁の刃こぼれを確認。刃先部分が発見できなかったため、美原小、越来中、美里中、宮里中へのゴーヤーチャンプルー提供を停止した。9月4日には、同調理場から美原小へ提供した教職員用のチャーハンにビニール片(約8センチ)が混入しているのが発見された。5日には第1調理場で調理され、山内小へ提供したキャベツのごまあえに金属繊維らしき異物(約2センチ)が混入。口に含んだ女児が担任教諭に訴えた。

 同センターではこれまでも異物混入が相次いで発覚している。市教委は「異物混入マニュアル」などを作成し、衛生管理の徹底を図っていた。担当者は「職員にマニュアルを徹底したい」とし、マニュアルの改善も含めた再発防止に取り組む考えを示した。