那覇―コザ間、基幹急行バス運行へ 3社がバス停15カ所で統一


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沖縄の新たな交通環境創造会議で「渋滞対策は沖縄の交通や経済に大きな影響を与える」と話す安里昌利座長=9日、那覇市おもろまちの沖縄総合事務局

 道路渋滞対策について話し合う「沖縄の新たな交通環境創造会議」(座長・安里昌利県経営者協会特別顧問)が9日、那覇市の沖縄総合事務局で開かれた。路線バス3社が、10月に那覇バスターミナル―コザ間の「基幹急行バス」運行を開始することが報告された。

 基幹急行バスは、琉球バス交通、沖縄バス、東陽バスが国道58号を中心に現在運行している急行と特急の名称を統一し、バス停も同じ場所にすることで利用者に分かりやすくする。

 経路と停車するバス停は、那覇バスターミナル―県庁北口―農林中金前―泊高橋―上之屋―第二城間―宇地泊―伊佐―新城―普天間―比嘉西原―山里―中の町―胡屋―コザの15カ所で、所要時間は約1時間。10月の開始段階では琉球バス交通、沖縄バス、東陽バスの3社で那覇発が1日合計12本、コザ発が同16本となる予定。

 農林中金前と比嘉西原のバス停は、通常よりもバス専用停車スペースを広げ、2台同時の到着や追い越しを可能にした。

 渋滞が深刻な那覇市の国際通りでは、荷さばきをする車両でバスの通行が阻害されている。同市は12月上旬にも、店舗へ配達される荷物の共同配送の実証実験を行う。ばらばらに輸送されていた荷物を共同配送センターでまとめて配達することで駐停車台数を減らすことを目的としている。