住民、渋滞や無断駐車に不安 北部のテーマパークで事業説明会


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 【北部】沖縄本島北部でテーマパーク事業を計画するジャパンエンターテイメント(那覇市、加藤健史社長)は10日、今帰仁村の呉我山女性・若者活動促進施設で環境影響に関する住民説明会を開催した。

 既存のオリオン嵐山ゴルフ倶楽部の敷地を広く活用するA案と、面積を縮小するB案の2案を示して、環境への影響を説明した。住民からは渋滞や無断駐車などを懸念する意見が上がった。

 ジャパン社によると、テーマパークには体験施設10カ所と駐車場、管理施設4棟などの整備計画がある。建物の高さは最大18メートル。  A案は今帰仁村と名護市にまたがる約64ヘクタールで、自然度の高い樹林地が消失する可能性がある。

 B案は今帰仁村内の約56ヘクタールで樹林地の一部を残す。排水は現状同様、合併浄化槽で処理後、調整池へ放流して大井川に流す計画という。

 住民からは「呉我山区の農業用水の供給は(区と覚書を交わした)ゴルフ場が担っている。しっかり継続してほしい」「無断駐車や渋滞の対策も進めてほしい」との要望が出た。

 ジャパン社側は「水の供給については今後も約束を守る。渋滞はシミュレーションをやって対策する」と述べた。

 説明会後、呉我山区の新里幸信区長は「区の発展を考えると計画は良いことかもしれない。排水処理は徹底してほしい」と話した。

 住民説明会は11日午後7時に名護市中山区公民館、17日午後7時30分に今帰仁村湧川公民館、26日午後7時に名護市立稲田小体育館、27日午後7時に本部町伊豆味区公民館でも開く。