「上昇」最長9期連続 総合事務局7~9月景況


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 沖縄総合事務局財務部は11日、7~9月期の県内法人企業景気予測調査の結果を発表した。好調な観光と建設がけん引する形で景況判断指数(BSI)は全産業でプラス14・7となり、前期(4~6月期)の7・8から拡大した。2017年7~9月期から9期連続のプラスとなり、04年の調査開始以来の過去最長を更新した。

 業種別では、製造業が前期の6・3から18・8に増加した。非製造業のうち建設業が公共、民間工事ともに好調で景気が「下降」と答えた企業がなく、BSIは7・1から50と大幅に上昇した。一方サービス業は、観光客の増加で飲食は好調だったが広告などが振るわず、前期の40からゼロと大きく低下した。

 人手の過不足を表す従業員数判断指数は全産業で「不足気味」が41・6で、前期の42・7から高止まりの傾向となっている。不足気味の超過は07年12月末から48期連続。産業別では食料品製造業で66・7、建設業で64・3となった。調査は県内の資本金1千万円以上の108社が対象。うち102社から回答を得た。