プロパンガス販売の中央ガス工業(浦添市、徳平幸栄社長)は11日までに、ガスを貯蔵する容器「バルク貯槽」を安全に廃棄できる事業所として、日本溶接容器工業会から九州・沖縄で初めて認定を受けた。認定は7月26日付。
バルク貯槽は消費量の多い団地やマンション、大型商業施設などに設置され、バルクローリー車でガスを充てんする。古いバルク貯槽は、水や蒸気によって完全にガスを抜いて処理する必要がある。汚水は4層の分離層でろ過するなど特別な設備が必要となる。
法律により製造後20年以内に検査を受ける必要がある。沖縄では塩害の影響でさびるのが早く、多くが検査に際して更新されるという。
中央ガス工業によると県内には5千基ほどのバルク貯槽があり、1999年ごろから急速に普及が進んだため今後廃棄処理はさらに増える見込みという。
徳平社長は「県民の安全のため設備を備え、しっかり手順を守って処理を進める。認定を受け、安全な処理ができることをPRしていきたい」と話した。