エイサーの魅力伝えたい 会員減少でPR映像制作へ 大里青年会、資金募る


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大里エイサー40周年記念祭の成功に向けて練習に励む糸満市大里青年会のメンバーら=12日、大里公民館前広場

 【糸満】エイサーと青年会活動の魅力を次代に伝えたい―。糸満市内各地域で青年会の会員不足が課題となる中、市大里青年会は、担い手不足解消を目指した青年会PR映像を制作する資金をクラウドファンディングで募っている。15日には大里エイサー40周年記念祭もあり、会長の上原大樹さん(26)は「どこの青年会も会員が減っているので、もっと若い人にエイサーや青年会に興味を持ってもらえるような起爆剤にしたい」と意気込む。

 大里青年会は全盛期、18~24歳の会員が50人ほどいたが年々減少し、現在約20人。10年以上前から集落外の人も受け入れている。地域の清掃や行事の手伝いにも積極的だ。

 40周年記念祭に向け、高校生とOBも含め60人余が集まった。迫力ある演舞を披露しようと練習に励む。

 一方で、地域の誇りである大里エイサーの存続に危機感も抱く。市豊原出身で20歳から大里青年会に参加するOBの國吉翔太さん(32)は「40周年のために人数を集めるだけでなく、今後も継続できるよう見て分かりやすいPR映像を制作したいと思った」とクラウドファンディングの動機を説明する。

 目標は50万円で、支援金は映像制作費や新しい衣装代などに活用する。14日午前現在の達成率は13%。上原さんは「OBや地域の人たちに支えてもらい、縦と横のつながりが深くなった」と青年会の魅力を語り、協力を呼び掛けた。

 クラウドファンディング(https://faavo.jp/naha/project/3949)は30日まで。

 大里エイサー40周年記念祭は15日午後6時から大里公民館前広場で開催。問い合わせは同公民館(電話)098(994)4227。

 (豊浜由紀子)