愛楽園活用へ協議会発足 ホスピスや観光施設を検討


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 【名護】名護市済井出のハンセン病療養施設・国立療養所沖縄愛楽園の未使用地の活用に向けて、市や園などが参加する推進協議会が発足したことが13日分かった。市が3月に策定した基本計画に基づき、園西側の11・3ヘクタールでホスピスや観光施設などの設置を検討している。

 推進協は今年7月、園と自治会、市、屋我地島内の5区で発足。県と国もオブザーバー参加する。

 市の基本計画では土地を4エリアに分けて、レストランやホスピス、有料老人ホームなどの誘致を例示している。

 今後、敷地内にある遺跡「大堂原貝塚」の調査や、事業化に向けた業者の聞き取りなどを進める。

 園と市はホスピス設置などを想定した構想を2008年度に策定していた。10年が経過した昨年度に利用者や地域の意見を取り入れて基本計画を再度策定した。

 13日の市議会9月定例会の一般質問で、川野純治市議に対して松田健司地域政策部長が協議会設置などについて答えた。松田氏は「土地利活用計画の速やかな実現に向けて積極的に支援していきたい」と説明した。