キングスきょう決勝へ アーリーカップ 勝利を決めたスコットの完全復活


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奈良ー琉球 第1Q、シュートを決めるジョシュ・スコット=15日、おおきにアリーナ舞洲(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグのシーズン開幕前に、B1、B2の36チームが6地区に分かれて戦うアーリーカップ第2日は15日、各地で行われた。琉球ゴールデンキングスは大阪府のおおきにアリーナ舞洲であった関西地区準決勝から登場し、B2のバンビシャス奈良を91―66の大差で退けた。キングスは16日午後3時からの決勝で、3連覇を懸けて京都ハンナリーズと対戦する。

 今季初の公式戦で、209センチの頼れるビッグマンが完全復活を印象付けた。昨季は中盤に右膝の大けがでシーズンを棒に振ったジョシュ・スコットが、わずか15分間の出場で17得点、6リバウンドとゴール下を支配。主力選手が大幅に入れ替わったキングスに大黒柱として安定感をもたらし、25点の大差で勝ちきった。

 開始約20秒、最初の攻撃で早速ゴール下で先制点を挙げた。その後も並里成を起点としたピックアンドロールや、自身が先頭を走る速攻で得点を積み上げた。会場となったおおきにアリーナ舞洲は昨季負傷した場所。試合後、佐々宜央HCは「恐怖心があったと思うが、ここで復活してくれて、全員でバスケができる」と感慨深げに語った。

 新加入選手の個性も光る試合だった。的確にパスやドライブを選択したPGもできる小野寺祥太、内外のシュートでチームトップの22点を奪ったデモン・ブルックス、ルーズボールに積極的に飛び込んだ福田真生。プレシーズンマッチで目立った連係ミスも減り、堅守と速い攻撃というチームカラーが浸透してきていることを示した。

 リバウンドや3点弾で勝利に貢献した今季加入の満原優樹は「守備を頑張って速い展開に持っていくのがキングス。決勝も守備を頑張る」と意気込む。アーリーカップ関西地区3連覇へ、一丸で挑む。


【アーリー・カップ関西】

▽準決勝(おおきにアリーナ舞洲)
琉 球
91―66(28―23,20―11,24―15,19―17)
奈 良

◇積極性求めている

 佐々宜央HC(キングス)の話 奈良が(1回戦の)滋賀に対してアグレッシブにいっていたので、その姿勢は負けてはいけないと話していた。選手が積極的に試合に入ってくれて良かった。昨季も守備は強調しているが、今季はより積極性を求めているので、選手も全力を尽くしてくれている。