キングス3連覇逃す 京都に61―73 アーリーカップ


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京都―琉球 第2Q 積極的にドライブしてレイアップシュートを決める長谷川智伸=16日、大阪府のおおきにアリーナ舞洲(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグのシーズン開幕前に、B1、B2の36チームが6地区に分かれて戦うアーリーカップの関西地区決勝が16日、大阪府のおおきにアリーナ舞洲で行われ、琉球ゴールデンキングスは61―73で同じ1部西地区の京都ハンナリーズに敗れ、3連覇を逃した。高さのある京都に徹底してインサイドを攻められたキングスは、デモン・ブルックスが第3クオーター(Q)中盤に退場するなど劣勢を強いられ、後半に突き放された。大会MVPには、決勝で6本の3点弾を沈めた京都の松井啓十郎が選出された。

◆高さに対応 課題浮かぶ

 新生キングスが乗り越えるべき課題が浮き彫りとなった。高さで勝る京都にゴール下を攻められ、ファウルトラブルに陥った。佐々宜央HCは「サイズ感のところで選手に助言できなかった反省が出た。克服したい」と自身の課題とも捉えていた。

 堅守からの速攻や3点弾で点を重ねるキングスに対し、外国人ツインタワーの突破や連係でゴール下を攻める京都。1点差で前半を折り返したが、デモン・ブルックスが第3Qでテクニカルファウル1つを含むファウル4つで退場。リバウンドを支配されると内外からシュートを射抜かれ、3Qは9―27と一気に試合を決められた。

 強じんな体のアイラ・ブラウンや高い守備力を誇った橋本竜馬ら守りの要が抜けた今季のキングス。この試合でチームトップの15得点、4アシストと奮闘した長谷川智伸は「去年、おととしよりいい結果を出したいと強く思っている。今日の負けは納得いかない」と反骨心を前面に出す。

 18日からマカオで行われる国際大会・テリフィック12への出場を挟み、レギュラーシーズン開幕まで残り約3週間。同じく新加入の福田真生は「一つ一つ修正し、レギュラーシーズンで勝てるようにしたい」とチーム力の向上を誓った。


▽決勝
京 都
73―61(13―13,19―18,27―9,14―21)
琉 球

賢いバスケを

 佐々宜央HC(キングス)の話 攻撃での解決法を選手に助言できなかった反省が出た。後半にデモン・ブルックスが退場したが、感情のコントロールなどでチームで戦うことを定着させたい。戦う姿勢を失わず、練習を重ねて賢いバスケができるようにしたい。