具志川、終盤粘り勝ち 県秋季高校野球第4日


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具志川―与勝 6回表2死一、二塁、左中間への適時打を放つ具志川の津波古将人=16日、沖縄市のコザしんきんスタジアム(新里圭蔵撮影)

 高校野球の第69回県秋季大会第4日は16日、コザしんきんスタジアムなど3球場で1回戦と2回戦の9試合を行った。1回戦は具志川が6―3で与勝に、宮古が4―2で西原に逆転勝利した。宮古工・宮古総実は21―4で南風原を七回コールド、糸満が8―1でKBC未来を七回コールドで退けた。名護商工が7―2で首里東・開邦・陽明・真和志に勝利、知念が3―2で那覇商に競り勝った。2回戦は沖縄水産が11―1で中部商に五回コールド、興南は沖縄カトリックに14―1で六回コールド、八重山が10―1で名護に七回コールド勝ちし、3回戦に駒を進めた。17日は2回戦5試合を行う。

◆つなぐ意識、勝利呼ぶ

 

 六回に主砲の津波古将人の左中間への二塁打など、連打で2点を挙げた具志川が終盤にも加点し、粘る与勝を振り切って、うるま市勢対決を制した。

 互いに加点し合い、譲らず迎えた同点の八回。具志川は1死一塁で「確実に次につなぐ思いで打席に立った」という2番の當山瑠衣斗が勝ち越しの二塁打を放ち、一気に流れをつかんだ。

 これまで何度も対戦してきた両校。7月の新人地区予選で具志川は、終盤に大量得点を許し、8点差で敗れた。島袋春樹監督は「5点を取るまでが勝負だった」と、諦めずに粘りを発揮できたことを勝因に挙げた。

 外間琉斗主将は「後半になっても粘ることのできるチームづくりを目指してきた」と敗戦からの練習の成果を実戦で発揮し、誇らしげだった。目標は8強入り。昨年果たせなかった目標を胸に、次戦の糸満戦に臨む。
 (上江洲真梨子)

▽1回戦

宮古 4―2 西原
知念 3―2 那覇商
名護商工 7―2 首里東、開邦、陽明、真和志
宮古工宮古総実 21―4 南風原
      (七回コールド)
具志川 6―3 与勝
糸満 8―1 KBC未来
 (七回コールド)

▽2回戦

沖縄水産 11―1 中部商
    (五回コールド)
興南 14―1 沖縄カトリック
  (六回コールド)
八重山 10―1 名護
   (七回コールド)