異色の4人ボーカル、爽やかなサウンド ホルキーズ、初のアルバム 中学の先輩・後輩で結成


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爽やかな歌声とサウンドを届けるホルキーズの(上段左から)垣花義毅、津波俊之介、(下段左から)川満祐輝、比嘉舜太朗=8月29日、那覇市のパレットくもじ前広場

 浦添市出身の4人組バンドHoRookies(ホルキーズ)は11日、グループ名と同じ名前のアルバム「HoRookies」(YARD LAND RECORDS)を全国リリースした。4人全員がボーカルという異色のバンド。それぞれの特徴のある声や音楽センスを生かしながら爽やかなサウンドを聴かせる。メンバーは「初のアルバムリリースで大事なスタートを切ることができた。自分たちのペースで一歩ずつ前へ進んでいきたい」と話している。

 メンバーは川満祐輝(ギター・ボーカル)、津波俊之介(ベース・ボーカル)、垣花義毅(キーボード・ボーカル)、比嘉舜太朗(ドラム・ボーカル)。平均年齢が21歳で浦添市立港川中学校の先輩と後輩からなる。名前の由来は浦添市の市木ホルトノキと、新鮮さを表す「ルーキーズ」を掛け合わせ、いつまでも新鮮な気持ちで続けていられるようにとの願いを込めた。

 ホルキーズが結成されたのは2014年。毎年6月の「うたの日コンサート」の前日に開かれるライブ「うたの日前夜祭」の出演メンバーとして集まった。津波は「舜太朗が高校進学で石垣島へ行った時はほとんどバンド活動はしなかったが、前夜祭の時だけ全員が集まって演奏した」と笑顔で語る。

 18年、比嘉の高校卒業を機に本格的に活動を再開した。同年11月に行われた復帰ライブを境に県内各地のステージに立ち、今年6月にはついに「うたの日コンサート」に出演した。垣花は「大勢の人の前で歌うことができてとてもうれしかった」と喜びを伝え、「もちろん前夜祭にも出演した」と笑った。

 初のアルバムに喜ぶ4人。「いつか音源を作りたいとずっと思っていた」と比嘉。「アルバムができたことで、より多くの人々に自分たちの曲を届けることができる。とても大きな一歩だと感じている」

 8月29日、地元沖縄では全国に先駆けてアルバムを発売した。那覇市のパレットくもじ前広場では先行リリース記念ライブが開かれ、「Drive」や「幕開け」などアルバムに収録されている楽曲を披露した。演奏が始まったと同時に次々と人が集まり、ホルキーズの曲に聴き入った。9月12日には東京・渋谷で初の県外でのワンマンライブを成功させた。

 メンバーは「いつか沖縄の音楽シーンを担うバンドになりたい」と目を輝かせる。目標に向かって着実に一歩ずつ踏み出している。アルバムは全8曲。税抜き2000円。
 (金城実倫)