女性の社会参画「先進地」で学ぶ 女性の翼の会15人 台湾の国家婦女館訪問


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台湾の女性運動の歴史を学ぶ県女性の翼の会の団員ら=16日、台湾の台湾国家婦女館

 【台湾で新垣若菜】男女共同参画の実現を目指す「県女性の翼の会」の団員15人は15~19日、初の女性総統が誕生するなど女性の社会参画が目覚ましい台湾で、女性の権益向上の歴史や政府の女性権利保障などの取り組みを学ぶ。16日は台湾の女性センターの中心的組織である台湾国家婦女館を訪れ、職員らと「女性の社会参加に効果的な取り組みは何か」など活発な議論を交わした。

 同館は官民でつくる女性権益促進委員会が2008年に設置。女性運動の歴史や政府の女性の権益に関する政策を市民に理解、浸透させるための学習の場としても活用されている。

 委員会の黄鈴翔副執行長は「女性の権利向上だけを訴えているのではなく、誰しもが平等な教育や参政の権利があると発信している」と説明。女性の翼の会団員から「性差がない平等な社会にするためには何が大切か」との質問を受けると「学校教育が大切だ。そのために台湾には小学校から授業教科に『性別平等科』がある」と紹介した。

 団長の津嘉山由美子さん(61)は「多様性を学ぶ環境が整っていることがすごいと感じた」と語った。