スポーツ
沖縄からSDGs

アンプティサッカー県内普及目指す 日本代表らが実演試合

堅い守りからボールをクリアする松茂良ジアス・エンヒッキ(右)=15日、八重瀬町の東風平運動公園サッカー場(新里圭蔵撮影)

 つえを用いて1本の足でプレーするアンプティサッカーのエキシビションマッチが15日、県内で初めて八重瀬町の東風平運動公園サッカー場で行われた。

 アンプティとは切断の意味。事故などで足を切断した選手たちによって県外ではクラブチームが活動している。今回は沖縄での普及が目的で、試合にはワールドカップ(W杯)日本代表の選手5人を含む18人が来県。関心のある一般の人やクラブチームEACの中学生らが参加し、体験会もあった。

 クラッチと呼ばれるつえを突き、義足を外して片足でボールを操り、プレーする。関東や関西、九州のチームに所属しているメンバーが試合を展開した。

 大雨が降る中、激しくボールを奪い合い、ゴールを決めるとクラッチでハイタッチ。通常のサッカーと変わらない迫力あるプレーを見せた。

 ゴールキーパーには片腕に障がいがある人が入る。試合では八重瀬町在住で関西セッチ・エストレーラスに所属する渡名喜陽堅(ようけん)さん(51)がキーパーを務めた。

 10年前にアンプティサッカーを日本に導入したのが、日本代表でブラジル県系3世の松茂良・ジアス・エンヒッキさん(30)=千葉在住、FCアウボラーダ所属。松茂良さんは「沖縄にチームができれば、自分も沖縄の選手として試合に出たい」と話した。体験会に参加した足に障がいのある宮里和明さん(36)=宜野湾市=は「やってみる価値はあると思う。良い刺激になった。選手らみんな尊敬します」と語った。

 現在全国に9つのクラブチームがある。日本代表は昨年のW杯メキシコ大会で24カ国中10位に入った。