豊見城コールド圧勝 主将とエースチームけん引 全員野球で8強挑む 県秋季高校野球第5日


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 高校野球の第69回県秋季大会第5日は17日、沖縄セルラースタジアム那覇など3球場で2回戦5試合を行った。シードで2回戦から登場した本部は12―7で美来工科に勝利した。沖縄尚学は7―2で浦添商に勝ち、嘉手納は11―4で浦添工に七回コールド勝ち。普天間は8―1で那覇西に八回コールド、豊見城は9―1で豊見城南に八回コールド勝ちし、それぞれ3回戦に駒を進めた。第6日は21日に残りの2回戦8試合を予定している。

豊見城ー豊見城南 好機での長打2本を含め5打点で勝利に貢献した豊見城の4番・仲程幹=17日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(田中芳撮影)

 豊見城はエースの呉屋龍樹と主将の仲程幹がチームの流れをけん引し、勝利を導いた。

 幸先良く初回に先制点をもらったが、マウンドに上がった呉屋は力が入りすぎ「制球がうまくいかなかった」という。一死から2四球などで満塁のピンチを背負うと適時打を放たれ、追い付かれた。最速約130キロの変化球も本調子とはいかず、ここで「打たせて取る」投球に切り替え、2邪飛で切り抜けた。

 窮地をしのぐと、仲程がバットで貢献した。二回二死満塁で高めに入ったストレートを振り抜いて、三塁打で一挙3得点。そのまま三塁を蹴って狙った本塁でタッチアウトとなったが、意識してきた「しっかりと肩を入れ、芯から捉えるスイング」が実現でき、手応えを感じていた。

 昨年の秋季大会は3回戦で敗退し、雪辱を誓って臨む今大会。八回コールドで勝利し、まずは16強入り。洲鎌広樹監督は本塁を狙った仲程のプレーを挙げ「『次につなげたい』という意識が仲間にも良い影響を与えた」と貪欲に1点を追い求める姿勢を評価。3回戦進出に、仲程は「相手がどこであろうと、着実につなぎたい」と全員野球での勝利を誓った。

 (上江洲真梨子)