女性人権擁護の法整備など学ぶ 女性の翼の会台湾訪問


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【台湾で新垣若菜】男女共同参画の実現を目指す県女性の翼の会の団員らは台湾研修3日目の17日、台北市にある婦女新知基金会を訪れた。性平等の法整備に尽力する同団体が、これまで関わってきた法律や施行までの道のりを紹介。団員らは熱心にメモを取った。婦女新知基金会は1982年に設立。これまで職業や家事紛争における性平等など、女性の権利を守る15の法律に関わってきた。

 研究員の曽昭媛さんは「不平等を打破しようと多くの女性が立ち上がり今がある」と語り、さらに法整備を進めるために、国会議員の中に占める女性議員の割合を現在の38%から高めていく必要性も訴えた。

 団員の石垣涼子さん(47)は「性の不平等を変えたいというエネルギーの強さに胸を打たれた。法整備の重要さも改めて分かった」と語った。

 一行は同日、中琉文化経済協会も訪問。沖縄と台湾の経済や文化交流に長年力を入れている蔡雪泥理事長から熱烈な歓迎を受けた。

 同協会が運営し公文教育を実践する幼稚園も見学。団員の石底和子さん(59)は「2歳児から生活指導など自立教育を徹底している姿勢に驚いた」と話した。