照屋衆院議員が引退方針 沖縄2区 後継、新垣氏擁立へ


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
(左から)照屋寛徳氏、新垣邦男氏

 社民党の照屋寛徳衆院議員(74)=沖縄2区=が今期限りで引退する方針を固め、自身の後継として新垣邦男北中城村長(63)の擁立を目指していることが18日までに分かった。照屋氏はすでに複数回にわたって新垣氏と面談し、沖縄2区からの出馬を打診しているほか、県連幹部で組織する選考委員会も全会一致で新垣氏の擁立を決めている。

 新垣氏は本紙の取材に対して「照屋氏からの直々の後継指名は大変光栄であるが責任を伴う。後援会をはじめ関係者と慎重に検討したい」と述べた。
  一方、党内では照屋氏の後継として党書記長で7月の参院選比例代表に出馬し、落選した仲村未央氏(47)を推す声も根強く、曲折も予想される。21日には県連の執行委員会が開かれる予定で、照屋氏の後継について改めて協議する見通し。
 照屋氏は県議2期、参院議員1期を経て2003年に衆院議員初当選以来、6期連続で衆院選に当選し、社民党では唯一、選挙区の議席を保持してきた。17年10月の前回衆院選を「最後の選挙」と位置付け、衆参同日選がささやかれていた今年6月には後援会や県連幹部に今期限りで勇退し、後継に新垣氏を据えたい考えを伝えていた。
 照屋氏の意向を踏まえて県連執行部は県議を中心に候補者選考委員会を立ち上げ、新垣氏の擁立を決めた。
 照屋氏は本紙に対して「来年には75歳、つまり後期高齢者になる。日が暮れないうちに妻や子、孫たちのところに帰りたい。新垣氏は首長を4期務め地方自治に明るくふさわしい人物だ」と語った。
 新垣氏は那覇市首里出身。中部地区労事務局長などを経て、04年に北中城村長選に初当選し、現在4期目。