19年産生パイン116万玉 3年連続100万超え JAおきなわ


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 JAおきなわは17日、2019年産の生食用パイナップル取扱量が前年度比10%増の116万3145玉となり、3年連続で100万玉を超えたと発表した。北部地区は台風の影響で同10%減の35万1267玉と落ち込んだが、八重山地区は天候に恵まれたことや作付面積の増加などで同22%増の81万1878玉と好調だった。

 大きさは1玉平均1・2キロで若干の大ぶり、糖度は平均16~17度で例年に比べて甘みが強かった。農家の肥培管理や暖冬のため糖度が高くなった。

 出荷時期については、暖冬のため生育が早まったことから、需要の少ない4、5月に前倒しで出荷が集中し、安値で出回った。逆に需要が高い6、7月は出荷が落ち込んだ。

 JAおきなわは4~8月のシーズンを通して安定供給できるよう、花芽にホルモン剤を入れて開花を促進させる「開花処理」によって、生育の時期を農家ごとにずらす対策を講じるという。