ラグビーW杯の日本―ロシアが行われた20日夜、那覇市泊に、熱気に満ちた店があった。SO田村優の母・真奈美さん(那覇市出身)と那覇高の同級生で、家族ぐるみの付き合いがある宮城栄敏さん(59)が営むフランス&イタリア料理屋「バル・ド・メール」。一緒に観戦した常連のラグビー好き11人は、日本代表のプレーに一喜一憂しながら「いけいけ!」と声をからした。
「チバリヨー田村優」と書いた大きな国旗が飾られた店内。WTB松島幸太朗のトライや田村のキックが決まる度、興奮のるつぼに。ハイタッチし笑顔でグラスを交わした。後半中盤に田村が交代すると「お疲れ」と拍手でねぎらった。
幼い頃から田村を知る宮城さんは、日本開催という晴れ舞台でのプレーを見て「めっちゃうれしい」と感慨深げ。ただキックのミスもあったことから「普段の優君ならしないミス。緊張もあったのかな。修正して、次も頑張ってほしい」とエールを送った。
小禄高ラグビー部だった川満繁さん(50)は「勝利という結果が一番良かった。もっと奮えて、体を張ってほしい」と連勝に期待した。