沖縄から新事業を創出 琉球イノベーションプログラムがキックオフ


社会
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 沖縄から新事業の種を創出する「琉球イノベーションプログラム(RIP)」(主催・野村証券那覇支店、野村総合研究所)のキックオフが20日、那覇市の同社で開かれた。経営者やクリエイターら約25人が参加。参加者は野村総研未来創発センターの支援を受けながらチームを作り、持ち寄ったアイデアを磨き上げ、ビジネスとしての育成を目指す。

 プログラムは地域の稼ぐ力を創出することを目的とした事業で、北海道(十勝)、新潟、山陰(島根・鳥取)、沖縄の4圏域で実施している。十勝では2019年夏までに38件の事業が生まれ、会社設立が7件あった。調達資金は累計で10億円超となった。沖縄は17年から始まり、今年3期目。八つの事業構想が立ち上がった。

 野村証券那覇支店の中田昌克ウェルス・パートナー課長は「これからの沖縄の経済に貢献するため、沖縄発の新しい事業を作り出し沖縄になくてはならない仕掛けにしたい」と話した。

 キックオフでは野村総研の齊藤義明2030年研究室長=写真=が、従来にない革新的な切り口から事業モデルを生み出した国内の事業家を紹介。「本当にやりたいのかを突き詰め、ビジネスを生み出すまでやり遂げてほしい」と期待した。