沖縄工、接戦制す 同点危機、左翼國吉が好返球


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沖縄工業―日本ウェルネス 7回2死二塁、日本ウェルネスの二走・玉城迪孝(右)の生還を阻止する沖縄工業の捕手・上原寅亜=22日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(喜瀬守昭撮影)

 高校野球の第69回県秋季大会第6日は22日、沖縄セルラースタジアム那覇など2球場で2回戦の4試合を行った。八重山農林は10―0で前原に五回コールドで勝利を収め、沖縄工が2―1で日本ウェルネスとの接戦を制した。名護商工は5―1で宮古工と宮古総実の連合チームに勝利し、具志川が1―0で糸満に競り勝った。23日は2球場で残りの2回戦4試合と3回戦2試合の計6試合を行う。

◆同点危機、左翼國吉が好返球

 初回に先制された沖縄工だが、その後は堅実な守備で追加点を許さなかった。打っては好機を見逃さずにつなぎ、接戦を制した。

 六回に6番・安座間懐の適時打で、貴重な勝ち越し点を挙げた。昨年は負傷が続き、試合に出ることができなかった安座間。練習への本格復帰は約3カ月前。練習量もまだまだ足りなかったが「安打でつなげて、流れを引き寄せたい」と思いを込めた一打だった。國吉涼介主将は「決めるところできちんとやってくれた」と安座間の復活を喜んだ。

 一方、守備でも見せた。七回2死から四球で出した走者に二塁に進まれる。一打同点のピンチで左前に運ばれるが、左翼の國吉の好返球で本塁タッチアウトに取って乗り切った。返球を受けた捕手の上原寅亜は「主将(の國吉)ならきっと刺してくれると信じていた」と、次戦に向けてもチームを勢いづける好プレーを振り返った。

 次は八重山農と当たる。國吉主将は「小さなミスやエラーが失点につながる。声出しからしっかりして勝ち上がり、優勝したい」と目標を掲げた。

 (上江洲真梨子)