コンテナを住宅に 低価格で高い耐久性


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 建設業のリフレ(宜野湾市、新垣大輔代表)がコンテナハウスの事業に力を入れている。貨物輸送で使用するコンテナをリフォームし、複数を連結して一戸建て住宅に仕上げる。鉄筋コンクリートや木造住宅より低価格で住宅を建てられるほか、短い工期で完成する。耐久性にも優れているという。新垣代表は「低価格で住宅を提供して沖縄の持ち家比率を上げたい」と目標を掲げる。

低価格で耐久性にも優れているコンテナハウス(リフレ提供)

 住宅として使うのは主に20フィートのコンテナで、3台を連結した場合は3LDK~4LDKの間取りに仕上げることができる。工期は2~3カ月で、価格は1千万円程度という。

 リフレは内装やリフォームも手掛けており、自社でコンテナを居住用に改装する。熱を遮る塗料を吹き付けることでコンテナ内の温度管理も可能になる。新垣代表は「暑い沖縄でも快適に過ごせる」と強調する。

 コンテナは潮風にさらされる海上輸送や、振動の多い陸上輸送に耐えられるように設計されていることから、高い強度を有する。住宅として使用しても耐久性に問題はないという。コンテナを組み合わせて住宅に仕上げるため、増改築が簡単にできるほか、エレベーターなども設置できる。

 リフレはこれまで本部町や沖縄市などにコンテナハウスを設置している。今後は住宅の供給不足が強まっている宮古島などでの事業展開も視野に入れる。

 近年は資材価格や人手不足に伴う人件費の増加で建築単価の高騰が見られる。

 新垣代表は「通常の住宅は高額で手が出せない人も、コンテナハウスなら購入できるはず。コンテナハウスの可能性は大きく、自分の家を持ちたいと願う人たちの夢をかなえたい」と話した。
 (平安太一)