唄者4人 憂いと郷愁 「失われた海への挽歌」リリース


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アンコールで「失われた海への挽歌2019」を歌い演奏する(前列左から)村吉茜、松田弘一、徳原清文、内里美香=7日、那覇市の桜坂劇場(喜瀨守昭撮影)

 「海と人」をテーマに県内各地の民謡を収録したアルバム「失われた海への挽歌(ばんか)2019」(リスペクトレコード)のリリースを記念したコンサートが7日、那覇市の桜坂劇場で開かれた。徳原清文、松田弘一、内里美香、村吉茜の4人の唄者が沖縄の美しい海をテーマにした歌などを披露した。琉琴は浜川恵子、笛は金城裕幸が務めた。

 徳原は独演で「海のチンボーラー」の元歌「前海(めーうみ)スィンボーラー」や「白鳥小節」を円熟味のある声で歌った。そのほか、村吉が「浜育ち」、内里が「でんすなー節」、松田が「だんじゅかりゆし」などを歌った。

 アンコールは米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題にも着目した表題曲「失われた海への挽歌2019」を徳原、松田、内里、村吉の4人で歌い締めくくった。