FC琉球、2点差追いつく 2位山形と3-3 上原の鼓舞、チーム救う


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琉球―山形 後半ロスタイム ゴール前の混戦から同点ゴールを決める琉球の上原慎也(左)=23日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(新里圭蔵撮影)

 サッカー明治安田J2の第33節、FC琉球は23日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでモンテディオ山形と対戦し、3―3で引き分けた。

 通算成績は9勝9分け15敗の勝ち点は36で、順位は15位とした。

 次節からはアウェー2連戦。1戦目は29日午後4時から、東京都の町田市立陸上競技場でFC町田ゼルビアと対戦する。

 台風の影響で日程が順延となり、主将上里一将が累積警告による出場停止とさまざまな要因からタフなゲームを強いられた琉球。先制したものの後半には逆転を許し、2点を追う展開になった。だがリーグ最少失点の鉄壁を誇る2位山形を果敢に攻め続け、3―3で勝ち点1を奪って見せた。

 前半は琉球が先制した。しかし、山形が強力な外国人選手・バイアーノを投入すると、一気に流れが変わり出す。

 ボールを奪っては素早く攻撃に転じるなどエリア内に何度も攻め込んでくる。中央から崩されるなどで3失点した。

 チームが下を向き始めた時、上原慎也が「まだ時間はある。1点1点返していこう」と鼓舞した。そこから息を吹き返したように、流れるようなプレーで相手のブロック守備を崩していく。CKから上原が相手と競り合い、PKを獲得して1点追加。ロスタイムには山田の落としを上原が振り抜き、同点とした。

 ピッチ内外で大車輪の活躍だった上原は「ロングボールの対応だけではなく、つなぐ役割を意識していた。次は無失点で良い流れをつなぎたい」と前を向いた。1ゴール1アシストと活躍した山田は「チャンスはもっとあった。2点目を決められるようにしたい」とまだまだ満足していなかった。
 (喜屋武研伍)


(2)タピスタ(2分け)

琉球 9勝9分け15敗 (36)
3―3(1―0,2―3)
山形 16勝10分け7敗 (58)

▽得点者 【琉】 山田(1)風間希(PK)(2)上原(3)【山】 坂元(6)ジェフェルソンバイアーノ(PK)(7)OG

▽観客 3086人