高校野球の第69回県秋季大会第7日は23日、コザしんきんスタジアムなど2球場で2回戦4試合と3回戦2試合の計6試合を行った。2回戦でシードの美里工は7ー0で宮古に七回コールドで勝ち、同じくシードの具志川商は那覇工との延長戦を2―1で制した。知念は6―4で首里に勝ち、宜野湾が3―2で中部農林に競り勝った。3回戦は、夏の県新人中央大会で優勝を遂げた沖縄水産が10―2の七回コールドで興南に勝利。嘉手納は4―3で八重山に勝ち、8強入りを果たした。24日は2球場で3回戦6試合を行い、8強が出そろう。
1年から登板してきたエース・古波藏悠悟と主将の平良明瑠のバッテリーがけん引し、強豪・興南に七回コールドで快勝した。大きくメンバーが替わり大会慣れしていないというが、堅守と隙のない打線で圧倒した。
初回に2番・上原若紗が内野安打で出ると、四球で走者をためてから、主砲の内原熱貴、5番の古波藏の連打で一挙3得点。上原忠監督の「得意な球種は思いっきり振る、捨てるのは捨てる」との指示を守り、その後も毎回加点した。
古波藏は最速140キロの直球を武器に、スライダーやカーブの緩急で的を絞らせない。五回までは四死球なしの無安打と完璧に抑えた。変化球中心で組み立てた平良のリードに、古波藏が安定した投球で応えた。
集中力が切れた中盤の六回、「甘く入った直球を打たれた」と先頭から4連打を浴び、2点を返されたが、バックの好守もあって抑えた。
上原監督は「試合ごとに連係が深まっている」と目を細める。平良主将は「一戦一戦全力で戦い、九州に行く」と優勝目指して心を燃やす。
(上江洲真梨子)
▽3回戦
沖縄水産
311 212 0│10
000 002 0│2
興 南
(七回コールド)
(沖)古波藏―平良
(興)伊波、屋嘉比、金城、山城京―下地、比嘉勇
▽二塁打 内原、平良2(以上沖)