観光が好調な夏の沖縄で8月の観光客数が前年割れ…なぜ? 韓国からの観光客44%減が響く


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パレットくもじ前交差点

 沖縄県は26日、8月の入域観光客数が前年同月比1・6%減(1万6700人減)の102万1200人となり、11カ月ぶりに前年同月を下回ったと発表した。日韓関係の悪化に伴い訪日旅行自粛の動きが見られた韓国客が同44%減(1万8500人減)と落ち込み、全体の減少につながった。

 同日始まった県議会9月定例会の代表質問で県文化観光スポーツ部の新垣健一部長は、7月末に韓国3都市から沖縄に週73便が就航していたのが、9月末時点で週32便まで減少すると航空路線の影響を答えた。

 新垣部長は「関係機関と連携して必要な対策に取り組む」と述べた。具志堅透氏(沖縄・自民)への答弁。

 8月の入域客数は国内客が同0・1%増の73万8300人と横ばい、外国客は5・7%減の28万2900人と減少。デモで香港国際空港の一時閉鎖の影響などがあった香港客も同7・4%減の2万9900人と減った。前年8月に週67便だった韓国の航空路線は、今年8月は59便に減った。