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【糸満】女性パワーで旗頭を盛り上げたい―。13日の糸満大綱引の道ズネーで、市新川(みーがー)区の旗頭では女子高校生4人が持ち手を務め、沿道を沸かせた。2018年の道ズネーで島田夢希さん(17)=沖縄水産高3年=が女性として初めて持ち手に参加し、その背中を見た3人がことし新たに加わった。4人は男性メンバーに協力してもらいながら交代で旗頭を持ち、沿道から大きな拍手が送られた。
新川区では青年会が旗頭を持ち、ことしは中学生から30代前半までの約30人が参加した。旗頭は長さ約7メートルで、重さ約40キロという。旗字は「豊年」だ。
島田さんと一緒に持ち手に参加したのは、糸満高校3年の上原衣菜実さん(17)と嘉数美久さん(18)、同校1年の前泊青空(そら)さん(15)。3人はチンク隊で鉦(かね)打ちだったが、島田さんの勇壮な姿を見て持ち手を希望した。
島田さんは「4人になってとてもやりやすく、人数が多い方が楽しい。来年も後輩のために残りたい」と話す。
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幼少から旗頭に憧れていたという上原さんは「沿道の声援が励みになった。新川区は女子も受け入れてくれるので、どんどん女子も参加して活性化し、十五夜を盛り上げたい」と話す。高校卒業後は市外への進学を検討しているが、「旧暦8月15日には戻ってきたい」と力強く語った。
新川区青年会会長の新垣慎太郎さん(29)は「女性が持つと沿道の声援も違い、雰囲気も盛り上がる」と話す。今後も性別に関係なく持ち手を希望する人を受け入れ、青年会を盛り上げていく考えだ。
(豊浜由紀子)