社会

途絶えた劇復活、披露 あす飛衣羽衣カチャーシー大会 7回目大賞へ 芸達者ぞろい 野嵩三区がじゅまるチーム

寸劇で3人仲良く暮らしていくことを踊りで表現する(右から)具志堅幸一自治会長と息子の幸司さん、妻の律子さん=3月、宜野湾市の野嵩三区公民館

 【宜野湾】沖縄の大衆文化であるカチャーシーの祭典・飛衣羽衣カチャーシー大会(宜野湾はごろも祭り実行委員会主催、琉球新報社共催)が29日、宜野湾市の宜野湾海浜公園多目的広場で開かれる。一般の部には、過去6回大賞を取った野嵩三区住民らでつくる強豪「野嵩三区がじゅまるチーム」が出場する。同区で一度は途絶えた劇を復活させて演じるほどの芸達者がそろい、第30回の記念大会で7回目の大賞を狙う。

 「いったーとぅじや、びちうてぃ、いきがあしびーそーし(奥さんが外で男遊びしているよ)」「ゆくしむなーや(嘘だ)」

 同区公民館で青年会の50周年祝賀会があった3月、ある寸劇が披露された。昔の沖縄で暮らす親子3人。ある女性が父にうそをついて母を追い出し、家庭に入り込む。継母は息子をいじめ実の母は心を痛めるが、父の誤解がなくなり元の3人で仲良く暮らす物語だ。


カチャーシー大会出場に向け、打ち合わせする具志堅幸一野嵩三区自治会長(右)と野嵩三区がじゅまるチームメンバーら

 具志堅幸一自治会長(64)と妻の律子さん(62)、息子の幸司さん(34)で家族役、律子さんの姉・儀間朝美さん(65)が継母を演じた。全編方言で歌と踊りあり。実際の家族が演じるおかしさやアドリブに笑いが起きる。最後、家族が仲むつまじく暮らすことを誓う場面で、観客の多くが涙した。

 物語は具志堅会長の父で故・虎一さんが約50年前に作ったが、脚本などの資料は残っていない。区出身の比嘉正さん(57)と忍さん(44)兄弟が脚本を作り直し復活に至った。

 同チームは前回のカチャーシー大会で、普天満宮を舞台に羽衣伝説を踊りで表現するなど凝った演出が特徴だった。具志堅会長は「本番を楽しみにしてほしい」と笑みを見せた。
 (金良孝矢)









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