過激派襲撃 64人死亡 西アフリカ・マリ アルカイダに忠誠


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 【ケープタウン共同】西アフリカ・マリ北部で7日、国際テロ組織アルカイダに忠誠を誓うイスラム過激派勢力が住民や兵士を襲撃し、少なくとも64人が死亡した。AP通信が8日までに伝えた。マリに隣接するブルキナファソやニジェールを含め一帯はテロ組織が台頭。ニジェールでの7月のクーデターなどで政情が混迷する中、治安が悪化している恐れがある。
 ブルキナファソでも4日、過激派とみられる武装勢力と政府側との衝突で50人を超える兵士が死亡した。
 マリでは軍事政権が旧宗主国フランスの駐留軍を撤退させ、国連平和維持活動(PKO)も終了決定に追い込んだ。軍政は対テロ作戦でロシアの協力を仰ぐが、フランスと組んでいた時期と比べ、テロ被害が増加しているとの指摘がある。
 過激派勢力による7日の襲撃では、住民を乗せ川を移動していた船を襲い、49人が死亡。別の場所では軍の基地を攻撃し、兵士15人を殺害した。