メキシコ初 女性大統領 来年6月選挙、一騎打ち


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 【ロサンゼルス共同】メキシコの与党、国家再生運動(MORENA)は6日、来年6月の大統領選に女性のクラウディア・シェインバウム前メキシコ市長(61)を擁立することを決めた。野党連合の女性候補で国民行動党(PAN)のソチル・ガルベス上院議員(60)と事実上の一騎打ちで、同国初となる女性大統領が誕生する見込み。
 メキシコメディアなどによると、高い支持率を誇るロペスオブラドール大統領の人気を背景に、選挙は与党優位で進むとの見方が強い。
 シェインバウム氏は6日、メキシコ市で演説し「(ロペスオブラドール氏が大統領に就いた)2018年12月以来、メキシコは変わった」と述べ、貧困や不平等が是正されたと説明。「取り組みを続けよう」と表明し、現政権の路線継続を掲げた。「大統領万歳」と声を上げ、現職との良好な関係もアピールした。
 シェインバウム氏は研究者を経て、ロペスオブラドール氏がメキシコ市長を務めた00年に同市の環境部門トップに就任。18年から同市長を務め、今年6月に大統領選出馬に向け辞任した。
 野党連合はPANと制度的革命党(PRI)、民主革命党(PRD)で形成。今月3日にガルベス氏を公認候補に指名した。
(左)シェインバウム前メキシコ市長=6日(右)ガルベス上院議員=3日、いずれもメキシコ市(ロイター=共同)