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民主主義守り「結束を」 米同時テロ22年 大統領が演説


民主主義守り「結束を」 米同時テロ22年 大統領が演説 米アラスカ州の米軍基地での追悼式で演説するバイデン大統領=11日(AP=共同)
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米アラスカ州の米軍基地での追悼式で演説するバイデン大統領=11日(AP=共同)
 【ワシントン共同】日本人24人を含む約3千人が犠牲になった2001年9月の米中枢同時テロから22年を迎えた11日、バイデン大統領はアラスカ州の米軍基地での追悼式で演説した。テロの脅威をなくす取り組みは終わっていないと述べ「民主主義を守るため、われわれは結束しなければならない」と訴えた。
 米軍は、同時テロを首謀した国際テロ組織アルカイダ初代指導者ビンラディン容疑者を11年にパキスタンで殺害した。後継指導者のザワヒリ容疑者も昨年、無人機による空爆で殺害。バイデン氏は「テロリストを追跡し、掃討を続ける」と強調した。
 一方、テロの脅威が抑えられているとの認識を示し、21年に米軍が撤退し、イスラム主義組織タリバンの復権を招いたアフガニスタンが再び「テロの温床」となる懸念に反論した。
 バイデン氏はインドでの20カ国・地域首脳会議(G20サミット)やベトナム訪問を終え、ワシントンに戻る途中にアラスカ州のエルメンドルフ・リチャードソン基地に立ち寄った。演説では外交成果もアピール。「米国や同盟国への攻撃を防ぐための取り組みは、今後も休むことなく続くだろう」と述べ、テロ対策で同盟国との連携を重視する姿勢を改めて示した。