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プーチン氏、訪朝受諾 首脳会談「重大問題合意」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【北京共同】北朝鮮メディアは14日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が13日にロシア極東アムール州のボストーチヌイ宇宙基地で行ったプーチン大統領との首脳会談で、安全保障分野の「重大な問題」を率直に話し合い「満足できる合意と見解の一致」に達したと報じた。米国に対抗する軍事分野での共同戦線の連携強化を確認したもようだ。具体的内容は伝えていない。 

 北朝鮮メディアは14日、金正恩氏がプーチン氏に対し都合の良い時期に訪朝するよう招待し、快諾を得たと報道。ロシアのペスコフ大統領報道官は同日、プーチン氏の招請受諾を認めた。具体的には今後調整されることを示唆した。

 金正恩氏は会談に続いた夕食会の後、ハバロフスク地方コムソモリスクナアムーレへ特別列車で向かった。ロシア当局筋によると14日夜までに同市付近に到達。15日にスホイ戦闘機の製造工場を視察する予定。朝鮮人民軍の空、海各軍の司令官が同行し、ロシア側ではショイグ国防相が案内するとみられ、軍当局間の連携強化を図る可能性がある。

 北朝鮮メディアは、両首脳が通訳だけを入れた会談で「帝国主義者らの軍事的威嚇と挑発を踏みつぶすための共同戦線で、両国間協力を一層緊密にし、国家主権と平和、国際社会の正義を守ることに関する重大な問題と当面の協力事項」を扱い、合意したとしている。